研究事例
数学・数理科学分野と産業界・諸科学分野との連携研究事例集
研究テーマ
臨床医学における数理モデリング
研究者名 水藤寛 研究者所属 東北大学材料科学高等研究所教授キーワード 臨床医学、放射線診断学、流体構造連成、数値シミュレーション、数値解析
研究内容
A:どんな諸分野・企業の、どんな問題や現象をターゲットにしたか。
臨床医学の現場には様々なデータや経験的知識が蓄積しているが、その解析と理解には新たな視点や方法論が求められていることも多い。臨床医学、特に放射線診断学の分野における様々な問題をターゲットとした。
B:どんな数学・数理科学をどのように使ったか。
偏微分方程式に基づく血流の計算や血管壁の運動の計算を行うこと、及び個人差の大きい血管形状の特徴抽出のために幾何学的な特徴付けを行った。
C:どんな成果が得られたか。(あるいは、どんな成果を目指しているか。)
大動脈の幾何学的な特徴と、その血流への影響、及びその結果としての壁面応力分布への影響を調べ、その関係性を理解することにつなげた。
D:どのようなきっかけでその諸分野・企業との連携が始まったか。
さきがけ研究に応募するに際して、それまで小規模なつながりのあった臨床医と議論し、さきがけ研究として放射線医学と数理科学の連携を始めた。その研究が発展し、CREST研究においてより大規模な連携を進めることになった。