研究事例
AIMaP成果事例集
2017K007
研究テーマ
森林供給のための最適計画・森林成長予測のための統計解析
研究者名 二宮 嘉行 研究者所属 統計数理研究所キーワード 森林資源管理・森林成長分析
研究内容
A:どんな諸分野・企業の、どんな問題や現象をターゲットにしたか。
森林資源管理の分野において,それを数理的に正しくモデリングするためのアプローチを議論することと,そこで生まれる数理的な課題に対してより適切な解答を与えるために最新の手法を適用することをターゲットとした.
B:どんな数学・数理科学をどのように使ったか。
例えば数理モデリングのための手法として近年発展著しい傾向スコア解析を用いている.他にも共分散構造分析やクラスター分析,zero-inflatedポアソン回帰分析などを用いている.
C:どんな成果が得られたか。(あるいは、どんな成果を目指しているか。)
インドネシア・カンボジア・ネパールの森林資源管理分野の研究者は,データを収集し,解析のための整備をおこなった段階まできており,各目的のためにどう数理的にアプローチするかということを議論している. 韓国・日本の数理モデリングの研究者は,各目的に応じて分析の第一段階を終えた段階まできており,それを精緻化するための最新の手法を組み合わせることを議論している.
D:どのようなきっかけでその諸分野・企業との連携が始まったか。
統計数理研究所における個人的な交流をスタートとし,10年以上前から森林資源管理の分野とそのための数理モデリングをおこなう分野の協働がなされており,それがきっかけとなっている.