研究事例
AIMaP成果事例集
2018A002
研究テーマ
進化計算の高速化
研究者名 高木英行 研究者所属 九州大学大学院芸術工学研究院キーワード 進化計算,高速化,多峰性,最適化,局所最適解,大局的最適解
研究内容
A:どんな諸分野・企業の、どんな問題や現象をターゲットにしたか。
実問題の最適化では多峰性であることがほとんどである.多峰性問題を単峰性の組合せとして分離できれば,進化計算の探索を工夫して高速化できる余地がある.また,多様な良い設計解を得たい場合など,複数の局所最適解を得たい応用もある.これらも多峰性の分離ができれば局所最適解探索が容易になる.これらの点をターゲットとした.
B:どんな数学・数理科学をどのように使ったか。
非負値行列分解を導入し,多峰性が単峰性の加算で表現されているとしてその分離ができないか,を狙った.
C:どんな成果が得られたか。(あるいは、どんな成果を目指しているか。)
AIMaPからの派遣数学教員の適用例から,視覚的には適用できる感触を得た.現在,より複雑で高次元のベンチマーク関数を用いて,進化計算分野での利用ができるかどうか検討を進めている.
D:どのようなきっかけでその諸分野・企業との連携が始まったか。
進化計算シンポジウムが2018年12月に福岡で開催され,通常の招待講演の代わりに,進化計算分野の課題をAIMaPへ出して回答を議論するイベントを提案し,それがシンポジウム運営者に採択されて連携が始まった.