数理解析研究所は昭和38(1963)年に設立された数学・数理科学の総合的研究を目的とする研究所です。設立以来、全国共同利用研究所、共同利用・共同研究拠点として数学・数理科学分野において多くの共同研究を推進し、2018年11月には国際共同利用・共同研究拠点として認定されました。
数理解析研究所は、研究組織を基礎数理、無限解析、応用数理の3大部門および計算機構研究施設から編成しています。最先端の研究状況に対応する柔軟な運営を行っており、新しい幾何学の創造を目指す「次世代幾何学研究センター」とともに「数学連携センター」「数理解析研究交流センター」を設置して広範な科学分野との協働を推進しています。
また理学研究科の数学・数理解析専攻数理解析系として大学院教育にも携わっており、修士課程、博士課程ともに毎年10人の定員で大学院生を受けいれています。数理解析研究所においてはこれら、所員の研究、共同利用事業、大学院生教育の3つの活動を、別々のものではなく研究所の発展に重要な、互いが互いを強めあう三位一体のものと考えています。また、研究に集中できる優れた環境の整備は研究所設立以来の一貫した運営方針であり、世界の優れた研究者と活発な議論が出来る場と共に思索のためのまとまった静謐な時間を提供することを常に心がけています。