数理・データ科学教育研究センター(Center for Mathematical Modeling and Data Science: MMDSと略記)は、前身となる金融・保険教育研究センター(2006年発足)を発展的に改組し2015年10月に発足しました。当初は、大学院向け教育プログラム(複合型高度副プログラム)の提供や関連した研究活動を行う、金融・保険、データ科学、モデリングの3部門から構成されておりましたが、その後2017年4月より、全学部生を対象にした高度教養教育に携わるデータ科学と数理科学に関する2つのユニットが追加組織され現在に至ります。本年度の規模は、教員数専任13名、兼任約80名、教育プログラム受講者数が大学院853名、学部向け科目2599名です。さらにその他の教育事業として、博士後期課程在籍者主対象の「データ関連人材育成事業関西地区コンソーシアム事業」、社会人リカレント教育用カリキュラム・教材開発を行う「厚生労働省訓練プログラム開発事業」も実施中です。一方、継続的な研究活動も行っており、国際研究集会(15回)、 国内研究集会(37回)、 外国人研究者による連続講義実施(20回)、研究セミナー実施(188回)、公開講座(2回)、スタディグループ実施(5回)、海外著名研究者による出版物(3冊:大阪大学出版会)、Volatility Index Japan(日経225オプション価格のデータに基づき算出される金融市場変動の予測値)の公開、などが成果として挙げられます。今後は、鈴木貴教授が中心になり推進中の数理医学分野の研究を中心に、AIMaP協力拠点として貢献を目指す所存です。