サイエンスを如何にしたら価値に変えられるか、このシンポジウムはそれを問う試みです。
現代社会は、エネルギー、環境、人口、高齢者の健康など多くの難問を抱え、日本はものづくりの 弱体化が危惧されています。民間企業では時代に即した研究開発の在り方が死活問題です。
計算科学の使命は分野を跨がる横糸にあり、今回も多くの専門分野が交叉します。専門性に課題を 合わせ深く掘る縦糸と相俟って知を拓きます。最先端の理論と実装可能なモデル化により実問題の
解決を志向します。先端の実験家を交え、原子分子の計算科学、データサイエンス、未病健康の 新サイエンス、量子コンピュータ、産業界の実テーマ、そして「圏論」のフロントランナーに ご発表いただきます。
■日時:2021年11月25日(木) 13:00~18:30
26日(金) 9:30~18:00
■開催:Zoomによるオンライン開催
■Webページ:http://www2.riken.jp/photoandsonic/symposium_2021.html
■事前登録制(参加費無料):上記webサイトよりご登録をお願いいたします。(11月23日(火)締切)
■主催:理化学研究所 中村特別研究室、
九州大学マス・フォア・インダストリ研究所(文部科学省委託事業「AIMaP」受託機関)
■共催:iTHEMS、 株式会社理研数理、 理研AIP
■協賛:日本化学会、 日本応用数理学会、 分子科学会、 応用物理学会、 日本物理学会、
高分子学会、 VCADシステム研究会、 形の科学会、 企業研究会
■プログラム
【11月25日】
13:00~開会挨拶 小林 喜光(日本化学会・会長)
趣旨説明 中村 振一郎(理化学研究所)
▶セッション1 13:20-15:10 理研が発信している新たなパラダイム
司会 甘利 俊一(理化学研究所、帝京大学)
○杉山 将(理化学研究所)「機械学習で物事を理解・予測する:AIPセンターの挑戦」
○泰地 真弘人(理化学研究所)「分子動力学シミュレーション専用計算機MDGRAPE-4Aの開発」
司会 肥山 詠美子(東北大学、理化学研究所)
○初田 哲男(理化学研究所)「分野連携で拓く最先端の数理科学」
〜 Pause café 〜
▶セッション2 15:30-17:30 実験科学フロントランナーが計算科学に求める挑戦
司会 原 正彦(東京工業大学、理化学研究所)
○内田 欣吾(龍谷大学) 「生物に学んだ光応答性結晶システム」
○沼田 圭司(理化学研究所、京都大学) 「構造タンパク質とマテリアルDX」
司会 和田 智之(理化学研究所)
○中村 龍平(理化学研究所、東京工業大学) 「地殻元素を用いた水電解触媒~現状と課題~」
○藤井 克司(理化学研究所) 「再生可能エネルギー利用を具現化するための電気化学反応を用いたエネルギー貯蔵 ~ 計算科学へ向けたメッセージ~」
▶セッション3 17:30-18:30 量子コンピュータの現在と未来
司会 丸山 耕司(理化学研究所、ウルフラム)
○廣川 真男(九州大学) 「計算機を開発する視点から見た量子コンピュータ」
○Gao QI(三菱ケミカル) 「量子コンピュータ分野における三菱ケミカルの研究活動」
【11月26日】
▶セッション4 9:30-10:30 量子化学のフロンティア
司会 杉本 学(熊本大学)
○塩崎 亨(Qsimulate) 「QSimulate: 量子化学で企業R&Dを変える」
○立川 仁典(横浜市立大学) 「水素の量子ゆらぎを考慮した第一原理分子理論の構築と重水素化学への展開」
〜 Pause café 〜
▶セッション5 10:45-11:45 データサイエンスのフロンティア
司会 安達 泰治(京都大学)
○中本 高道(東京工業大学) 「多次元データ解析を用いた香りの再現」
○小野 謙二(九州大学) 「データ駆動型のモデリング研究」
〜 Pause repas 〜
▶セッション6 13:00-14:30 産業界で実践されている計算科学
司会 茂本 勇(東レ)
○松崎 洋市(日本製鉄) 「量子化学計算の産業応用」
○西山 裕介(理化学研究所、JEOL RESONANCE) 「NMR結晶学:microED、固体NMR、計算科学の融合」
司会 檜貝 信一(アーク・イノベーション)
○佐々木 裕(東亞合成) 「化学系企業で物理と化学の狭間で考えてきたこと」
〜 Pause café 〜
▶セッション7 14:45-16:15 第一原理計算のフロンティア
司会 宮本 良之(産総研)
○大谷 実(筑波大学) 「固液界面における電気化学・触媒反応のシミュレーション技術開発と最近の適用研究」
○田中 功(京都大学) 「データ駆動による新しい無機材料の発見」
○Mauro Boero(IPCMS, University of Strasbourg and CNRS) “Exploring a new environmental-friendly possibility against heavy metal pollution of water and exploiting time reversibility of the microscopic equations of motion”
〜 Pause café 〜
▶セッション8 16:30-17:30 理研が拓く健康未病の近未来
司会 桜田 一洋(慶応義塾大学、理化学研究所)
○渡辺 恭良(理化学研究所) 「プレシジョンヘルスケア/メディシンによるヘルスケアイノベーション」
司会 渡辺 恭良(理化学研究所)
○桜田 一洋(慶応義塾大学、理化学研究所) 「生命医科学と情報科学の新たな融合への挑戦〜AI、テータサイエンスと医療〜」
▶セッション9 17:30-18:00 圏論と自然知能
司会 田邉 國士(統計数理研究所、早稲田大学、理化学研究所)
○堀 裕和(山梨大学、理化学研究所) 「自然知能研究の展開:ものごとを理解し予測する機能はどのように構成されるか」
▶閉会の辞 講評 田邉 國士(統計数理研究所、早稲田大学、理化学研究所)
■問い合わせ先
理化学研究所 バトンゾーン研究推進プログラム
中村特別研究室 理研シンポジウム事務局
nakamuralab_symp@ml.riken.jp
■企画番号:2021A004
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