■開催日: 2018年10月15日 (月) – 16日 (火)
■時間: 15日 10:00 – 17:45、16日 9:00 – 18:15
■対象: 研究者
■場所: 鈴木梅太郎記念ホール(埼玉県和光市広沢2-1)
■ポスター
■プログラム:
10:00-10:15 中村 振一郎 開会の辞 趣旨と目的地について
▶第1セッション 連続体のフロンティア(その1)
10:15-10:45 小野 謙二(九州大学 情報基盤研究開発センター 教授)
Toward Data-Driven Equations
帰納的・演繹的手法を補完的に用いながら現象を探る試みについてご紹介します。
10:45-11:15 浜 孝之(京都大学 大学院エネルギー科学研究科 准教授)
実用的展開が期待される結晶塑性シミュレーション
近年急速な発展を遂げて塑性加工解析への応用など実用的な展開が期待される結晶塑性シミュレーションについて,講演者の最近の取り組みを紹介する。
11:15-11:45 杉山 和靖(大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授)
ボクセルベースの流体構造連成シミュレーション
多媒質幾何形状を表現するボクセルデータに適した計算手法の開発と,気液二相撹拌や血流など,機械工学,生体力学の問題への解析例について紹介します.
11:45-12:15 平川 和明((株)先端力学シミュレーション研究所)
不具合は設計室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!・・けれど設計室での解析も大事
航空機などの設計・製造現場における解析の活用や、AI・1DCAEなどのこれからの展望についてご紹介します。
▶第2セッション 圏論とその応用
13:00-13:30 堀 裕和(山梨大 先端材料理工学科 教授)
非自明な現象をいかにして捉え制御するか
圏論に基づく数理的考察に基づき非自明性を支配する特異性の型を特定し制御する手法について考察する。
13:30-14:00 成瀬 誠(情報通信研究機構 ネットワークシステム研究所 総括研究員)
光を用いた意思決定メカニズムの理論と実験
自然知能の実践例として、光を用いた意思決定機構の先端を議論する。
▶第3セッション 先端計測は数理解析を要求する
14:00-14:30 大竹淑恵(理化学研究所 中性子ビーム技術開発チーム TL)
インフラ、ものづくり現場利用を目指したRANS小型中性子源システム
ラボレベルでの中性子による非破壊計測システムの目指す最先端、バルク鉄鋼材料組織評価、インフラ大型構造物内部非破壊観察評価の最新情報などを紹介します。
14:30-15:00 秋葉 正博(株式会社トプコン R&D 企画部 部長)
光干渉断層計OCTを用いた眼底血流計測からわかること
眼底の断層画像を抽出するOCTは眼底構造のみならず眼底血流のダイナミックな情報を取得することが
出来ます。本講ではその臨床での活用例をご紹介いたします。
▶第4セッション データサイエンス
15:15-15:45 溝口照康(東京大学 生産技術研究所 准教授)
データ駆動型手法による界面構造探索とスペクトル解釈
データ駆動型手法を活用することにより界面構造を高速に決定する手法や,スペクトルを解釈する手法の開発を行っております.それらの研究成果について発表します.
15:45-16:15 茂本 勇(東レ株式会社 先端材料研究所 主席研究員)
インフォマティクスは素材産業の救世主か?
高分子機能膜設計の事例を中心に、インフォマティクスを含めた計算科学の可能性と限界を探る
16:15-16:45 神田 英一郎(川崎医科大学 教授)
医療ビックデータを用いた疾患病態の解明について -慢性腎臓病を中心に-
患者データを集積しビックデータが構築され、統計解析と機械学習を用いて病態の解明に迫ります。
16:45-17:15 諫田 克哉(理化学研究所 中村特別研究室)
健診データとレセプトで あなたの未病度を計る
健診データとレセプトを合わせて解析することで、生活習慣病の危険度を予測する。
17:15-17:45 檜貝 信一(株式会社村田製作所 技術・事業開発本部 プリンシパルリサーチャー)村田製作所における計算科学技術活用事例
表題について詳しく紹介すると共に、産業界における同技術活用の課題について、ご参加の皆様と議論したい
10月16日 受付開始 8:30
▶第5セッション 電気化学
9:00-9:30 大谷 実(産業技術総合研究所 機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター チーム長)
電気化学反応を第一原理シミュレーションから理解する
電気化学反応のメカニズムは、最新のシミュレーション技術でどこまで明らかになるか。
9:30-10:00 野田 祐輔(名古屋大学 大学院工学研究科 物質科学専攻 特任教授)
情報科学と第一原理計算に基づくLiイオン電池用固体電解質の物性評価
遺伝的アルゴリズム・凸包解析と第一原理計算によるLiイオン伝導性固体電解質の研究成果を紹介する。
10:00-10:30 河村 芳海(トヨタ自動車株式会社 未来創生センター グループ長)
シミュレーションを活用した自動車用材料開発
主に電池用材料の事例を中心に、計算科学を活用した材料開発について紹介する。
▶第6セッション 分子科学・量子化学のフロンティア(その1)
10:30-11:00 立川 仁典(横浜市立大学 大学院生命ナノシステム科学研究科 教授)
プロトンの量子効果を考慮した多成分系分子理論の構築
プロトン自身の量子力学的効果を顕にとりいれた量子化学計算方法を構築しています
11:00-11:30 今村 穣(AGC株式会社 先端技術研究所)
第一原理計算に基づく機能性材料開発
第一原理計算を用いた無機・有機材料開発を中心に紹介する。
11:30-12:00 前田 理(北海道大学 大学院理学研究院化学部門 教授)
化学反応経路の系統的な理論予測を目指した反応経路自動探索法の開発
未知の反応経路をコンピュータで自動探索する人工力誘起反応法について紹介する。
▶第7セッション 分子科学・量子化学のフロンティア(その2)
13:00-13:30 石北 央(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
実験結果ありきではない蛋白質分子の理論研究をめざして
先入観を持たず、蛋白質分子構造の内包する反応メカニズムについて展望したい。
13:30-14:00 畠山 允(山口東京理科大学 講師・理化学研究所 客員研究員)
光合成の酸素発生中心と光電荷分離について
酸素発生メカニズムの研究事例と電荷輸送との関連についてご紹介します
14:00―14:30 小林 高雄(三菱ケミカル株式会社)
電子励起状態ポテンシャルの形と光化学反応 ~光開閉環反応を例として~
ジアリールエテンを中心とした光開閉環反応を非断熱動力学の観点も踏まえて議論する。
▶第8セッション 第一原理計算のフロンティア
14:45-15:15 宮本 良之(産業技術総合研究所 機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター チーム長)
非平衡励起状態を利用した材料産業へ向けて
電子励起による材料構造変化は、従来の熱平衡理論の範疇を超えた材料加工技術となりうる。第一原理計算による解析と予測に向けて我々は何ができるかをまとめる
15:15-15:45 三上 昌義 (三菱ケミカル株式会社)
Eu2+/Ce3+付活蛍光体の第一原理バンド計算:結晶サイトエンジニアリングに向けて
LED用蛍光体の母体設計~発光中心同定・発光エネルギー予測に関する理論解析事例を紹介する予定である。
15:45-16:15 大野 かおる(横浜国立大学 大学院工学研究院 知的構造の創生部門教授 )
第一原理フェーズ・フィールド法の開発
一切のパラメタを用いない新手法で1300KのNi-Al合金の微細組織や相図を再現した。
▶第9セッション 連続体のフロンティア(その2)
16:15-16:45 長嶋 利夫(上智大学 理工学部 機能創造理工学科 教授 )
拡張有限要素法(XFEM)による,構造物のき裂進展シミュレーション
構造物の強度健全性評価のために実施している,金属材料やCFRP積層材料を対象としたXFEMによるき裂進展解析事例を紹介する.
16:45-17:15 井上 康博(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 准教授)
上皮形態形成を捉える多細胞力学シミュレーション
上皮形態形成における細胞の力学的な振る舞いを数理モデル化し、多細胞力学シミュレーションにより上皮組織の形づくりを理解する。
17:15-17:45 安達 泰治(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 教授)
骨の形態リモデリングと代謝のin silicoの実験
骨の細胞活動を制御する力学・生化学シグナルを数理モデル化し、骨の形態リモデリングと代謝のダイナミクスをin silico観察・予測する。
閉会にあたって
17:45-18:15 牧野内 昭武(理化学研究所)
明治150年、理研100年、VCAD研究会50年
■主催: 中村特別研究室
■共催: (株)トプコン、(株)ASTOM、インテグレーションテクノロジー(株)、三菱ケミカル(株)
■後援: VCADシステム研究会、分子科学会、日本化学会、日本物理学会、応用物理学会、高分子学会、日本応用数理学会