■日時: 2018年12月2日(日) 10:00-12:10
■会場: 大阪市立大学医学部学舎 4階中講義室1
■概要
多変量モデルを用いた調整解析は、臨床研究・疫学研究で、避けて通ることのできない「交絡」による
バイアスの問題を解決するため、必須のものとなっています。
ロジスティック回帰モデルやCox比例ハザード回帰モデルによる分析は、その中でも代表的なものではありますが、
その背景にある理論やモデルの仮定、それらの妥当性のチェック方法などは、意外にも、きちんと解説を
受けたことがないままに使っているという方は多いかと思います。
加えて、近年のJAMAやBMJなどの一流ジャーナルでは、一般化推定方程式やマルチレベルモデルなどの
アドバンスドなモデルを使った解析も、既に一般的なものとなっています。
本講座では、これらの多変量解析のアドバンスドな方法について、数式の使用を最低限にとどめ、
臨床研究・疫学研究に取り組む、現場の研究者向けに平易な解説を行います。
また、統計解析ソフトウェアStataを用いた解析のハンズオン・実習を行います。
統計が苦手な方や、Stataをはじめて使われる方でも、楽しく理解することのできる、
平易な解説を行いますので、どうぞお気軽にご参加ください。
※ 実習用のノートパソコンは、ご持参ください。実習で使用するStataにつきましては、
参加登録をされた方々には、ショートコース用のパッケージのご案内をいたしますので、
今回の講座のために、新たにご購入いただく必要はありません。
参加登録をされた方々には、公開講座1週間前頃までに、ダウンロードのためのコードのご案内をいたします。
■プログラム:
2018年12月1日(土)
10:00-10:05 開会の挨拶 |
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10:05-10:45 教育講演1:食事調査法の種類とその長所・短所 座長 中神 朋子 東京女子医科大学 糖尿病センター内科 糖尿病・代謝内科 演者 由田 克士 大阪市立大学大学院生活科学研究科 食・健康科学講座 公衆栄養学 |
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10:45-11:25 教育講演2:観察研究の系統的レビューとメタアナリシス 座長 能登 洋 聖路加国際病院 内分泌代謝科 演者 後藤 温 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 疫学研究部 代謝疫学研究室 |
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11:25-12:05 教育講演3:糖尿病領域における患者報告情報(Patient-Reported Measure)を用いた研究 座長 井上 真奈美 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究部 演者 林野 泰明 公益財団法人天理よろづ相談所病院 内分泌内科 |
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12:15-12:45 理事会・評議員会 大阪市立大学医学部学舎18階会議室 |
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13:05-13:30 総会 |
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13:30-14:00 代表理事の特別講演:演繹から帰納へ ーヒューマンデータ時代の「知」と「学」の在り方とはー 座長 林 朝茂 大阪市立大学大学院医学研究科 産業医学 演者 野田 光彦 埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科 |
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14:00-14:30 会長の特別講演:Japanese Americans Community Diabetes Studyから学ぶ:疫学研究に重要なこと 演者 林 朝茂 大阪市立大学大学院医学研究科 産業医学 |
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14:30-15:45 シンポジウム1:日本人のインスリン抵抗性と分泌能 座長 辻本 哲郎 国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 座長 佐藤 恭子 大阪市立大学大学院医学研究科 産業医学 S1-1 出生時体重、加齢と成人期のインスリン抵抗性と分泌能 中神 朋子 東京女子医科大学 糖尿病センター S1-2 コーヒー、乳製品、食事酸負荷、欧風食事パターンとインスリン抵抗性 溝上 哲也 国立国際医療研究センター 疫学・予防研究部 S1-3 日本人におけるインスリン分泌能の糖尿病発症リスク及び関連する要因 森本 明子 大阪府立大学 地域保健学域 基礎看護学領域 看護情報学分野 S1-4 糖尿病発症とインスリン分泌能とインスリン抵抗性:小坂 樹徳先生の業績を交えて 大西 由希子 朝日生命成人病研究所附属病院糖尿病内科 S1-5 2型糖尿病発症とインスリン分泌能とインスリン抵抗性:Japanese Americans Community Diabetes Studyから 佐藤恭子 大阪市立大学大学院医学研究科産業医学 |
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15:45-15:55 休憩 |
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15:55-16:55 シンポジウム2 日本人糖尿病患者の合併症研究 糖尿病性網膜症と腎症と足病変を中心に 座長:曽根 博仁 新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科 座長 浅原 哲子 独立行政法人国立病院機構 京都医療センター 臨床研究センター 内分泌代謝 血圧研究部 S2-1 Diabetes Distress and Care Registry at Tenri 林野 泰明 天理よろづ相談所病院 内分泌内科 S2-2 Fukuoka Diabetes Registry 岩瀬 正典 白十字病院臨床研究センター・糖尿病センター S2-3 ビッグデータ解析が教えるわが国の糖尿病合併症の現状と課題 曽根 博仁 新潟大学大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科 |
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16:55-17:55 シンポジウム3 これからのICT(Information and Communication Technology)研究 座長 中島 直樹 九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター 座長 松久 宗英 徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター S3-1 糖尿病に関する遠隔診療と研究への応用 中島 直樹 九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター S3-2 2型糖尿病におけるIoTの行動変容を介する血糖改善効果の検証: PRISM-J 坊内 良太郎 国立国際医療研究センター 糖尿病内分泌代謝科 / 糖尿病情報センター 臨床情報研究室 S3-3 徳島県での地域医療連携基盤の構築とデータ利活用への試み 松久 宗英 徳島大学先端酵素学研究所糖尿病臨床・研究開発センター |
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17:55-18:25 一般演題 座長:大庭 志野 群馬大学大学院 保健学研究科 看護学(医療基礎学) 1 腎機能、ビグアナイド薬投与量と乳酸アシドーシス発生との関係性 引間雄介(埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科)、他 2 糖尿病網膜症のリスクを検出するための日本人におけるHbA1cカットオフ値の検討 松下由実(国立国際医療研究センター 臨床研究推進部)、他 3 働く男性糖尿病者における職業性ストレスと受診中断との関連 園田奈央(大阪大学大学院医学系研究科)、他 |
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18:25-18:30 閉会の挨拶 |
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19:30-21:30 懇親会 |
公開講座
2018年12月2日(日)
10:00-12:10 多変量解析のアドバンスドな方法: ロジスティック回帰、生存時間解析、一般化推定方程式、マルチレベルモデリング 講師 野間 久史 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 データ科学研究系 准教授 総合研究大学院大学 複合科学研究科 統計科学専攻 准教授 |
■学会ウェブページ
https://sites.google.com/view/3rd-human-data/%E5%85%AC%E9%96%8B%E8%AC%9B%E5%BA%A7